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11月8日公開 映画「阿修羅のごとく」

                    古流松藤会 いけばなの指導・監修として制作に参加−

        −スタジオにて−  大竹しのぶ さんと 今井理允先生(古流松藤会理事) 

  

[撮影現場より]

撮影にあたり、大竹しのぶさんにお稽古を2回体験していただき、生け花がどんなものかを紹介。撮影当日は朝早くから撮影用の作品を制作し、10作以上の作品を準備しました。今回の映画では、長女綱子(大竹しのぶさん)は古流松藤会の教授者としてお稽古をする風景が映っていますが、実際に松藤会の会員が3名出演しています。また古流松藤会の看板も映っていますので、映画をご覧の方は注意して見てください。

古流松藤会スタッフ 監修=家元・池田理英、参加スタッフ=今井理允・野原理鳳・田中理江・野原理紅・今井理恵・河野理貴

 

向田邦子さんが飛行機事故で亡くなってから22年。直木賞作家で昭和を代表するシナリオライターの彼女が描いた最高傑作「阿修羅のごとく」が、森田芳光監督によって今秋映画化されます。

この「阿修羅のごとく」は昭和54年NHKで放送され、多くの人の支持を集めた作品です。この物語の中で四姉妹の長女綱子(大竹しのぶさん)は華道の師匠をしています。映画制作にあたり、プロダクションより古流松藤会に華道の監修、指導などについての依頼があり、制作の一部に参加することになりました。

2003年4月15日クランクイン、それから2ヶ月余りの期間をかけ撮影が行なわれましたが、古流松藤会からは延べ8日間の期間、作品制作、指導、撮影などの形で参加しました。

向田邦子さんの名作が、森田芳光監督の手によって今、蘇る「阿修羅のごとく」、2003年11月8日より東宝系でロードショー公開です。お楽しみに。

 

試写会を見て−

「阿修羅のごとく」の舞台となるのは昭和54年頃の東京、この頃の時代風景がリアルに描き出されていたのが印象的でした。遠い過去でもなく現代でもない一昔、二昔前の昭和の時代、それは家族の形も核家族化が進み、家族間のつながりも少しずつ変わって行き、社会的にも、ものの考え方が自由化、多様化していった時代。そんな時代を背景に四人の姉妹を通していろいろな愛の形を赤裸々に描くとともに、また一方でいつの時代にも変わることのない普遍的な愛があることを表現しようとした作品のように感じました。 (K2

 

 

 

 

 

     2003年11月8日より  東宝洋画系ロードショー          −映画のご案内−

  原作:向田邦子

  監督:森田芳光

 

脚本:筒井ともみ

キャスト:大竹しのぶ(長女)/黒木瞳(次女)/深津絵里(三女)/深田恭子(四女)/八千草薫(母)/仲代達矢(父)小林薫/中村獅童/RIKIYA/坂東三津五郎/桃井かおり/木村佳乃/紺野美沙子他

 

あらすじ・・・・・・   

姉妹というものは、ひとつ葵の中に育つ豆のようなものだと思う。大きく実り、時期がきてはじけると、暮らしも考え方もバラバラになってしまう。うちは4人姉妹だが、冠婚葬祭でもないと、滅多に揃うことはない。ところが最近、偶然のことから、老いた父に、ひそかに付き合っている女性のいることが判ってしまった‥・

昭和54年冬。三女・滝子の突然の呼びかけで、久し振りに竹沢家の4姉妹が集まった。70才を迎える父・恒太郎に、愛人と子供がいるというのだ。俄かには信じられないが、滝子の雇った探偵の写真には、見知らぬ女性と子供と写る父の姿があった…母・ふじの耳には入れないようにしよう、と約束する姉妹。

この事件を機に、一見平和に見えた女たちがそれぞれに抱える、日常のさまざまな事件が露呈してくる。

未亡人の長女・綱子は、華道の師匠で生計を立てており、出入りの料亭の妻子ある男性と付き合っているが、その妻に勘付かれてしまう。次女の巻子は、サラリーマンの夫と2人の子供と平凡な家庭を営んでいる。最近夫の浮気を疑い始め、苦悩の毎日。図書館に勤める三女の滝子は、潔癖症の性格が災いして嫁き遅れている。父の愛人の調査を頼んだ内気な青年・勝又と恋愛感情はあるのだが、その恋はなかなか進展しない。四女の咲子は、売れないボクサー・陣内と同棲中。新人戦に勝ったあと、家族に紹介し結婚しようと思っている。母・ふじだけは、夫の愛人問題も耳に入っていないのか、泰然と日常を過ごしているようだった・‥季節が移り、滝子はようやく勝又と結ばれ、結婚に至る。その結婚式場に現れた咲子と、今はチャンピオンになり結婚した陣内だったが、控え室で陣内は倒れ、間もなく失明してしまう。夫のことで心乱れる咲子を襲うアクシデント。そのとき、敢然と事に立ち向かったのは、咲子と普段何かとぶつかることの多い滝子だった。父の騒動でも、母の身の上に急展開が生じた。巻子が、恒太郎の愛人宅の前に行ってみると、そこには呆然とドアを見つめるふじの姿があった。母はいつの間に知ったのだろう…老いた母の心にも「阿修羅」が宿っているのか。巻子の婆を認めた時、ショックで倒れてしまうふじ。病院に担ぎ込まれたが、ふじの意識が戻ることはなかった・‥

結局、ひとりぼっちになってしまった父を、少し複雑な思いを抱きながら見守る姉妹たち。さまざまな事件が過ぎ去って、竹沢家の茶の間で談笑するみんなにそれぞれの人生の新しい季節がやってこようとしていた。