8月26日 九段会館ホールにて
第56回 学術講座ならびに第40回通常総会が開催されました
午後1:00開会
第40回通常総会
−総会−
第1号議案
第40期 事業報告、収支決算書、貸借対照表、財産目録、会員異動状況等につき、理事より報告があり、業務執行等に関する第1号議案は意義なく承認されました。
第2号議案
第41期 事業計画、及びこれにともなう収支予算案につき理事より報告、説明があり審議承認されました。
−定款変更について、その経緯と内容について説明がありました−
政府による公益法人の見直し作業が進められ、古流松藤会も文部科学省の指導のもと、その主旨に添う形に定款の変更を行うよう改訂作業を行ってきました。この改定案につき、昨年の総会で会員の皆様に承認され、主務官庁の認可を得て、昨年末、定款の変更が決定しました。(総会出席者の皆様には新しい定款をお渡ししました。)
大きな変更点は、「法人の会員規定より準会員を削除」、「理事・監事等役員の選任方法・任期の変更」、「総会の定足数の変更」、「書類及び帳簿の備付等に関する事項」などです。
−学術講座−
・講演
「旅」 −日本再発見 ふれあい−
俳優 関口知宏 さん
−内容−
NHK・BSの『鉄道の旅・最長片道切符の旅』、そして、『春編、秋編の乗りつくし』、また、外国にも何カ所か番組を通して旅された関口知宏さん、しかし、関口さんはもともと出不精で、小さい頃から学校から帰ると家でピアノやキーボードで遊んでいたとのこと。その内に、いろいろの国の音楽などを趣味で創っていて、ある時、それまで創った音楽をライブで発表しようと思ったのですが、世界の音楽と題して音楽会を開こうとしても、実際あまり旅もしてないじゃないか、じゃあどこかへ行こう、と考えていたところに、NHKより番組出演依頼があったとのことです。関口さんはパソコンを操作されながら、プロジェクターで番組の中でも紹介された(ご自分で描かれた)絵日記の絵なども写しながら、想い出なども話されました。そして、旅行を通して気付いたこと、それは「日本の良さと水の大切さ」。「いつも日本の中で暮らしているとその美しさが分からないかもしてませんが、いろいろの国を回っていると、改めて日本の美しさを感じることができました。また、私の旅にはいつも水との関わりがあって、絵日記にも無意識の内に水のある風景を多く描いています。水は人間が、そして、(いけばなでもそうですが)花たちが生きていくために必要なものです。全てのものに生命を与える水の大切さを旅を通して感じました。」と大変興味のあるお話でした。
講習会終了後、握手会も行われ、大勢の方が並び、関口さんとの”ふれあい”のひとときもありました。
・デモンストレーション
「色と光
−花の彩映」
指導=家元・池田理英先生
作品制作=家元参事
家元先生の指導、そして、家元参事の先生方が作品の制作をされ、普段ではあまり見ることのない大作の作品構成、そしてその制作過程が舞台の上で繰り広げられていきました。
テーマは「色と光
−花の彩映」。舞台に4つの鉄製の器と7つのおおきな筒状に吊り下げられた布が配置され、器には花が、筒状の布には色とりどりの小さな別の布が取り付けられていきました。(花はアンスリウム、ストレチア、ヘリコニア、ケンチャヤシ、スマイラックス、ケイトウ、ひまわり等)
立体的な筒状の布が鮮やかな彩りを舞台いっぱいに映し出し、さらに、そこから横に延びた線が、植物で構成された4つの作品と融合して大作は完成しました。
出来あがった作品に音楽とともに照明が当たり、幻想的にライトアップされながら講習会は終了となりました。
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