8月25日 九段会館ホールにて
第57回 学術講座ならびに第41回通常総会が開催されました
第41回通常総会
−総会−
第1号議案
第41期 事業報告、収支決算書、貸借対照表、財産目録、会員異動状況等につき、理事より報告があり、業務執行等に関する第1号議案は意義なく承認されました。
第2号議案
第42期 事業計画、及びこれにともなう収支予算案につき理事より報告、説明があり審議承認されました。
続いて建設中の古流アカデミー会館の現在の状況について、「建物は間もなく完成し、今年12月より新しい会館で研究会等も開催される予定です。」との報告がありました。
また、家元より、「中越沖地震で被災された柏崎支部会員の方々に、全国の会員の皆様、どうぞ応援をよろしくお願いします。」とのお話がありました。
会場受付にはお見舞いの募金箱が置かれました。
−学術講座−
・講演
俳優 坂上二郎 さん
「二郎さんのちょっと良い話」
−講演内容の要旨−
『私は4年前、ゴルフ場で脳梗塞で倒れました。でも幸運にも一緒にゴルフをしていたのが病院の院長さんでして、その院長は私のちょっとした異変に気付き、すぐ救急車を呼び病院に直行。三日間意識不明の中、集中治療室に入り、気付いたのが4日目でした。そこで初めて自分が脳梗塞で倒れたことを知りました。倒れてから3時間以内に処置してもらいましたから助かったようなものですが、やはり後遺症は出ますし、今でもリハビリはやっています。我々はおしゃべりをしなくてはいけない訳ですから、手や足のリハビリだけではなく、フリーの理学療法師にお願いして「しゃべり」のリハビリもやっています。(リハビリのメニューの早口言葉を見事に披露)。また、ある時、病院の院長がカラオケに誘ってくれ、ホテルのカラオケルームを貸し切って歌いました。でも、思ったように歌えず歌にならなかったんです。しかし、リハビリのお陰で随分歌えるようになりました。ここで一曲歌いましょう』
と、ステージから客席に降り、「あこがれのハワイ航路」を披露。
坂上さんはもともと、NHKのど自慢大会で優勝し歌手を目指して上京されたとのこと、次から次へと昔懐かしい曲が出てきて、また、お得意のお笑いもまじえ、大変盛り上がったひとときとなりました。
・デモンストレーション
「線のムーブマン」
指導=家元・池田理英
作品制作=家元参事・技芸院・男性会員
家元の指導のもと、家元参事や技芸院、男性会員が作品の制作を担当し、大作の構成の要点を解説しながらのデモンストレーションが行われました。
テーマは「線のムーブマン」。ムーブマンは「動き」「躍動感」などとも表現される現代華の重要な要素の一つです。今回は線によるムーブマンをテーマに、作品の制作が行われました。
また、サブタイトルは「あけぼの」。真っ暗なステージから始まり、作品の完成と共に徐々に明かりが差して朝を迎えるまでを、背景の照明や音楽で演出されました。
開演の幕が開くと、暗闇のステージに、すでに作品の土台となる青竹が配置されていて、その青竹の土台に男性会員によりしだれ桑と漂白しだれ桑が取り付けられていきます。
続いて、家元参事により、大王松、六角柳、けいとう、ひまわりが次々に取り付けられ作品が構成されていきます。最後に作品のポイントとなる位置に家元により「けいとう」が入れられ、作品は完成。
出来あがった作品は「あけぼの」をイメージした音楽と照明により、幻想的にライトアップされ、デモンストレーションは終了となりました。
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